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12月に刊行される「目で見る島村の歩み」
12月に刊行される「目で見る島村の歩み」

「養蚕の村」写真集に 住民提供の419枚収録 先駆者紹介、渡船風景も 伊勢崎・境島村
掲載日・2007/11/17
 伊勢崎市境島村(旧境町島村)の明治から平成までの変遷を、時代ごとに写真でたどる「目で見る島村の歩み―後世に伝えたい今昔風景」が十二月に刊行される。地域住民らで委員会をつくり、住民への呼び掛けで集まった約七百枚の中からえりすぐった四百十九枚を写真の説明とともに収録した。明治から蚕種で栄えた島村の移り変わりを、写真で記録した貴重な資料となっている。

 写真集は「島村」の歴史を残すとともに、地区の記憶を呼び起こそうと刊行が計画された。刊行委員会は昨年八月、地区の生涯学習推進員や境島村公民館の館報「河畔」編集委員らを中心に組織。今年一月から編集作業を進めてきた。「明治」「大正」「昭和」「平成」で構成。住民の家で眠っていた写真を収録した。
 「明治」には「養蚕新論」を著した田島弥平、島村の蚕種を携えて海を越えイタリアで販売した田島武平、宮中で皇后さまの養蚕が始まった一八七一(明治四)年から七二、七三年の三回にわたって養蚕の手伝いに送り出された女性たち、九九(明治三十二)年に島村教会で行われたクリスマスの時に撮影した記念写真が掲載されている。
 「大正」は利根川の河川改修で移住した前島地区の人たちや、堤防工事など利根川との闘いを記録した写真が中心となった。
 「昭和」は戦前は戦争の影響が色濃い出征前の記念写真、戦後は養蚕から酪農、野菜栽培などへと変わっていった農業、「島村の渡し」として利根川の両岸を結んだ島村渡船に代表される利根川の風景を収録した。
 「平成」は今年春、サクラが咲く境島小学校と島村教会を収めた。
 刊行委員会は「写真集が島村の活性化に少しでも寄与できることを願っている」としている。  写真集はA4横判で百ページ。価格は二千円。問い合わせは境島村公民館(電話0270・74・9345)へ。

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