上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン

シルクカントリー群馬
Silkcountry Gunma21
シルクカントリー群馬イメージ
講演する飯島さん
講演する飯島さん

本県の養蚕文化語る 新潟大の飯島准教授農家の熱い思い説明 藤岡
掲載日・2007/11/21
 本県の絹産業遺産群が世界遺産暫定リストに記載されたことを記念した、連続講演会の第五弾、藤岡講演会が十八日、藤岡市民ホールで行われ、新潟大人文社会・教育科学系准教授の飯島康夫さんが「民俗学からみた群馬の養蚕」と題して話した。
 連続講演会は、県と遺産群が所在する八市町村の共催。今回は同市高山の「高山社発祥の地」見学の後、講演を行った。 飯島さんは「養蚕は単なるビジネスではなかった」と指摘しながら、信仰にまで至る農家の蚕への思いや蚕具の地域差などを説明。養蚕をしやすくするために民家の形態を変えたり、蚕の時期を優先して盆行事すらずらして行ってきた事例を挙げながら「最近は意識が薄れてきたが、養蚕が群馬の生活文化をつくってきたことを記憶しておく必要がある」と訴えた。

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