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シルクカントリー群馬
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シルクカントリー群馬イメージ
多彩なちりめん細工が並ぶ会場
多彩なちりめん細工が並ぶ会場

巾着や小箱、柄も多彩に 昔懐かしい400点 10日まで「ちりめん遊び」展 高崎
掲載日・2007/11/29
 江戸、明治時代のちりめん細工を中心とした展示会「暮らしの中のちりめん遊び」が十二月十日まで、高崎市金古町の日本絹の里で開かれており、巾きん着ちゃくや小箱など、昔懐かしいちりめん細工四百点を紹介している。

 ちりめんは経糸によりのない生糸、緯糸に強いよりのある生糸を平織りして、布の表面に「しぼ」を出した織物。光をやわらかく反射するため、江戸から明治時代にかけて、小袖や振り袖に好んで用いられたという。
 伸び縮みするので細工がしやすい。江戸時代から、着物を作った後に余ったちりめんを縫い合わせて作る伝統手芸として、上流階級の女性の間で親しまれた。
 綿を含ませることで立体的に仕上げた「押し絵」は小箱のふたの絵や柄に用いられ、布の一部を切り取って、別の布を縫いつないでいく「きりばめ」と呼ばれる技法は、主に袋物に使用されている。
 作品に描かれている絵や柄は、季節の花から七福神や巻物といった招福を願う宝づくしまで種類が豊富。金魚、ニワトリ、カエル、カメなど多彩な動物や鳥がかたどられた力作が並んだ。
 同館職員の塩之入千恵さんは「貴重な品がそろっているので、ぜひ見に来てください」と来場を呼び掛けている。

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