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大クワを調査する一行
大クワを調査する一行

「薄根の大クワ」調査 市の管理計画に助言 柵の再整備など指摘 沼田で文化庁
掲載日・2007/12/05
 「富岡製糸場と絹産業遺産群」の一つとして、世界遺産暫定リスト入りをした沼田市町田町の国指定天然記念物「薄根の大クワ」について四日、文化庁の文化財調査官、本間暁氏が現地調査し、市の管理計画に関して助言した。

 本間氏と県、市の職員計六人が大クワの健康状態や保存状況を確認。一行は「木が大きくなっているので、保護する柵を大きくする必要がある。枝が密集しているところがあるので、剪定(せんてい)が必要」などと、問題点を指摘した。
 今回の調査結果は本間氏の指導の下、市が十一月から策定中の「保護管理計画」に盛り込み、国天然記念物の的確な管理や保存に役立てる。
 本間氏は「大クワはいい状態だと思う。地元の養蚕文化の象徴として、大切にされてきたのではないか。管理計画をしっかりと立てて守っていきたい」と話している。
 大クワは一九五六年に国の天然記念物に指定された。高さ約十三・七メートル、周囲約八メートル、推定樹齢は千五百年。ヤマクワでは日本一の巨木といわれている。幹が太く、姿が美しいことから、古くから“養蚕の神”として親しまれている。

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