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製糸場活用で計画 来月から富岡市策定に着手
掲載日・2007/12/25
 富岡市は一月から、旧官営富岡製糸場の整備活用計画策定に着手する。自由参加のワークショップを毎月開き、一般市民の視点による活用提案を計画に反映する。計画は恒久的な利活用と整備・修復を一体として盛り込み、二〇〇八年度中に作成する。
 市はワークショップを市民委員会と位置づけ、各回の会合に集まる市内在住・在勤者に自主的な議論をしてもらう。特定のテーマは提示せず、新たなイベントの企画、魅力アップの手段、世界遺産登録推進のサポートなど、幅広く柔軟な発想を求める。
 製糸場活用は現在、見学範囲を限定した場内公開、講演会やコンサートの開催、ライトアップ、外部団体に対する施設貸し出しなど、実験的段階にとどまっている。市は積極的な提案を求めるため、重要文化財や産業遺産の活用例、空間デザインの具体例を提示する。
 計画策定組織としては研究者による整備活用専門委員会を設置する。保存管理計画を策定してきた現行の調査検討委員会をそのまま移行し、委員六人を委嘱する方針。
 調査検討委は協議の過程で、全体公開や研修・教育機会の提供に向け、建造物の整備方針や繰糸機の動態展示、寄宿舎修復による生活状態の復元公開などについて意見交換している。

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