上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン

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シルクカントリー双書第1巻「繭の記憶」
シルクカントリー双書第1巻「繭の記憶」

シルクカントリー双書創刊記念 「『繭の記憶』を語る」開催 1日に前橋 蚕糸の専門家ら集う 記念講演は松本健一さん
掲載日・2008/02/17
 上毛新聞社は絹にかかわる郷土の歴史や文化、物語を記録する「シルクカントリー双書」の創刊記念イベントとして、三月一日に前橋市新前橋町の県社会福祉総合センターで「『繭の記憶』を語る」を開く。前橋市生まれの評論家、麗沢大学教授の松本健一さんによる講演や絹産業の第一線に立つ染色家、養蚕、製糸の専門家、養蚕風景を撮り続ける写真家らによるパネルディスカッションなどで、本県絹産業の過去・現在・未来を語り合う。
 同双書は郷土の絹の歴史や文化、地域づくりへの関心を高めてもらうのが狙いで、本紙に連載した記事などを元にシリーズとして出版する。第一巻は連載企画「繭の記憶」などを収録し、今月発刊した。四六判、二百三十四ページ、千二百六十円。
 第二巻は絹産業や絹の文化継承活動などに携わる人たちを紹介する「絹人往来」を三月末に刊行する。以後、絹産業にかかわる歴史上の人物を追う「絹先人考」や「絹遺産紀行」「富岡製糸場辞典」などを毎年二冊ずつ五年にわたり発行し、全十巻となる予定。
 記念イベントでは、「日本の近代1 開国・維新」で吉田茂賞、「評伝 北一輝」で司馬遼太郎賞などを受賞している松本さんが「世界の蚕、日本の絹」と題して記念講演。幕末から明治にかけて輸出された本県の生糸が、イギリス、フランスで「マエバシ」などと呼ばれて好評を博したことなどを取り上げ、時代、社会を掘り下げる。
その後「繭の記憶」や「絹人往来」などで紹介された江戸小紋染色作家の藍田正雄さん、富岡製糸場世界遺産伝道師協会長の近藤功さん、前宮内庁紅葉山御養蚕所主任の佐藤好祐さん、写真家の田中弘子さん、前碓氷製糸農業協同組合長の茂木雅雄さんが、それぞれの視点から「群馬の絹」を語る。「繭の記憶」の取材をした内山充・上毛新聞社総務局長が司会を務める。
 午後一時二十分開始。入場無料。定員は先着三百人。参加希望者は、はがきまたは電話、ファクス、電子メールで申し込む。あて先は〒371―8666 上毛新聞社出版メディア局「シルクカントリー双書イベント係」。電話027・254・9966、ファクス027・254・9906。電子メールはbook@raijin.com

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