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英国の先進例に学ぶ 世界遺産フォーラム 20日、講演やシンポ 富岡
掲載日・2008/03/08
 世界遺産暫定リスト入りしている「富岡製糸場と絹産業遺産群」の歴史的価値や保存の在り方を考えようと、文化庁と県、富岡市など県内八市町村は二十日、同市富岡のホテルアミューズ富岡で世界遺産フォーラムを開く。国内外の研究者五人を招きイギリスの先進事例などを基に講演やパネルディスカッションを行う。
 イギリスの世界遺産「ダーウェント渓谷の工場群」のディレクターを務めるクリストファー・チャールトン氏らが講演。紡績工場や運河などの景観からなる同工場群は、本県の絹産業遺産群との共通点が多く、登録実現までの軌跡や産業遺産の保存、活用例を解説する。
 続くシンポジウムではチャールトン氏のほか、世界遺産委員会ケニア代表団のジョージ・アブング代表、イングリッシュへリテージ産業遺産委員のマイルズ・オグリソープ氏、斎藤英俊筑波大学大学院教授、石原征明前橋国際大学名誉教授の五人が意見を交換する。
 フォーラムに先立ち、外国人研究者や県、文化庁関係者は十七日から十九日にかけて、県内の絹産業関連遺産九カ所を視察。養蚕―製糸―織物という産業の流れに沿い、六合村の赤岩地区養蚕農家群や旧官営富岡製糸場、桐生市の織物工場などを回る。
 フォーラムは二十日午前十時から午後三時二十分まで。入場無料、先着三百人。終了後、希望者は富岡製糸場を無料で見学できる。問い合わせは県世界遺産推進室(電話027・226・2328)へ。

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