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平泉の登録延期勧告 県は静観の姿勢 世界遺産
掲載日・2008/05/24
 世界遺産登録を目指している「平泉の文化遺産」(岩手県)について、登録延期の勧告が出されたことを受け、世界遺産暫定リスト入りした「富岡製糸場と絹産業遺産群」の登録を進める県は二十三日、「こちらへの影響がないとは言い切れない」としながらも、「まだ正式に可否が決まったわけではないので、一喜一憂しても仕方がない」と静観する姿勢を示した。
 今回の勧告は、平泉の文化遺産の基調になっている「浄土思想」と寺院建築などとの関連性において、世界遺産にふさわしい価値を証明するには不十分とされた。一方、本県の絹産業遺産群は、日本の近代化を推し進めた蚕糸業の発展と明確に結び付いており、県世界遺産推進室は「世界的に見ても価値は分かりやすいと思う」としている。
 本県絹産業遺産群は昨年一月に暫定リスト入りした。国連教育科学文化機関(ユネスコ)への申請については、大沢正明知事が昨年十二月の県議会で「五年後程度の本登録を目指して準備を進めていきたい」と表明している。

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