上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン

シルクカントリー群馬
Silkcountry Gunma21
シルクカントリー群馬イメージ

「世界遺産」へ連携会議 30日に県と市町村長 構成要素の拡大も 絹産業遺産群
掲載日・2008/07/23
 世界遺産暫定リスト入りしている「富岡製糸場と絹産業遺産群」の登録に向けて自治体の連携を深めるため、県は三十日、前橋市内で関係市町村長会議を開催する。世界遺産登録に関して、各首長が一堂に会するのは初めて。同遺産群を構成する富岡市など八市町村のほか、絹産業施設を持つ桐生、高崎、伊勢崎各市長にも出席を依頼しており、構成遺産の拡大への一歩となる可能性もある。
 大沢正明知事は六月、パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部、同日本政府代表部を訪問し、情報収集。今月は県職員がカナダで開かれた第三十二回世界遺産委員会で、登録延期が決定された「平泉の文化遺産」(岩手県)などの審議を傍聴した。
 県と関係市町村はこれまで事務方レベルの協議を進めてきたが、こうした動きが首長を集めるきっかけとなった。会議では、大沢知事の訪仏報告や平泉の結果を踏まえた本県の登録準備の方針、今後の広報活動などが議題に上るとみられ、国立科学博物館参事の清水慶一氏による講演も行われる。
 大沢知事とともにユネスコ日本政府代表部を訪れた桐生市の亀山豊文市長は二十二日の市議会議会運営委員会で「桐生市が重要伝統的建造物群保全地区(重伝建)選定に向け大きく動きだしたことを(代表部で)紹介した」と報告した。三十日の会議には出席する意向を示している。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------