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市が立つ市営宮本町駐車場
市が立つ市営宮本町駐車場

「一の市」で活性化 第1土曜に市営駐車場 江戸期の伝統復活 あす第1回 富岡・ふれ愛カード会 製糸場見学者にPRも
掲載日・2008/08/01
 富岡市中心部の市営宮本町駐車場で二日から、毎月第一土曜日に開催する「一(いち)の市(いち)」が始まる。市内商店の物産や農産物をそろえて地元住民を呼び込み、駐車場を利用する旧官営富岡製糸場の見学者も引きつける狙い。同市の中心市街地は江戸時代に成立した市から発展した歴史があり、伝統を基に、まちなかのにぎわい復活を目指す。

 市を運営するのは、市街地の商店で構成する富岡市商店街サービス事業協同組合(通称・ふれ愛カード会)。富岡商工会議所の街おこし懇談会の提案を受け、準備してきた。
 二日は駐車場一角の乗用車十台分のスペースに呉服店、衣料品店、茶店、和菓子店、リサイクルショップ、軽食店、鮮魚店などが出店。駐車場内の宮本町まちなか交流館では地元JAの生鮮野菜が販売される。時間午前十時から午後四時まで。
 旧富岡市の市史などによると、現在の市中心部は江戸時代初め、当時の代官、中野七蔵が新田開発を主導。人々が移り住んだ上町・中町・下町の三町に、それぞれ月三回の市立てを許したという。十七世紀後半に三町合わせて月九回の「九斉市」が成立したとみられ、絹取引が発達した。
 ふれ愛カード会理事長の春田充雄さん(69)は「最初は小さい規模でも、身の丈に合わせて続けたい。地域にも製糸場来場者にも認めてもらい、疲弊している商店街全体の振興に役立てば」と話している。

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