上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン

シルクカントリー群馬
Silkcountry Gunma21
シルクカントリー群馬イメージ
桑くれを行う子供たち
工房で織物体験を楽しむ女性

気軽に手織り体験 群馬の絹活性化研究会・板野さん 「肌で魅力感じて」 桐生の「風花」
掲載日・2009/06/23
織物のまち・桐生で、気軽に織物や染色が体験できる工房として今年1月にオープンした「風花」(同市琴平町)が、県内外から訪れる人たちの人気を集めている。群馬の絹活性化研究会メンバー、板野千恵さん(同市相生町)が運営しており、板野さんは「織機に触れて、絹の魅力を肌で感じてほしい」と話している。
同工房は、富岡製糸場世界遺産伝道師協会などでも活動する板野さんが、世界遺産登録へ向けて織物文化のPR活動に取り組む中で「桐生には織機や作業工程を見てもらう場があっても、実際に体験する場が少ない」と感じ、「手織り体験を通して絹の魅力をアピールしたい」と始めた。桐生商工会議所によると、市内で織物や染色体験ができる場は、同工房のほかは2〜3カ所に限られているという。
 工房は、刺しゅう糸を製造する長谷国商店(長谷川晴俊社長)の中にあり、織物、染色体験のほか、同商店が行っている撚ねん糸し作業の様子を見学することもできる。
 手織り体験では、障害を持つ人でも簡単に織物ができる織機を使って、誰でも3時間ほどでストールを制作することが可能。糸は板野さんが草木染めした糸や、同商店が染色した糸など150色が使え、糸の素材も絹や綿、麻など10種類から選べる。
 ゴールデンウイークごろから口コミなどで次第に知られるようになり、宇都宮や足利など女性を中心に県外から体験に訪れる観光客も多いという。
 時間は午前10時〜午後5時まで。講習料は無料。1200〜2000円の糸代でストールを作ることができる。
 問い合わせは、同工房(電話0277・32・6387)へ。

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