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GM蚕の実用化探る 県庁でシンポ研究者ら取り組み報告
掲載日 2009/09/11
 遺伝子組み換え蚕(GM蚕)による新事業の創出を探るシンポジウム「カイコ産業の未来」(県蚕糸技術センター、農業生物資源研究所主催)が10日、県庁で開かれた。蚕や絹にかかわる約120人が参加し、GM蚕の実用化に向けた課題と展望に耳を傾けた。
 GM蚕は2000年に国が初めて開発して以来、医療用の有用タンパク質や高機能を持つ絹糸の生産に活用できるため、産業化が推進されてきた。
 シンポジウムでは、国、県、大学、企業で新しい蚕産業を目指す人たちが取り組みの経過を報告した。
 7月から県とGM蚕育成の共同研究を始めた免疫生物研究所(高崎市)製造開発部長、前田雅弘さんは、GM蚕の繭から抗体を製造し、医薬品に利用する計画を説明。「蚕から作られたものが、治療薬として薬事申請まで進んだ事例がないのが難点だが、蚕なら安価で安定的に大量の抗体が生産できる」とメリットを語った。

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