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県が国際的シンポ 来年初めにも 遺産登録へ意見募る 富岡製糸場と絹産業PRで
掲載日 2009/10/07

世界遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」の資産価値をアピールするため、県は6日、来年初めにも外国の世界遺産専門家を招き、本県でシンポジウムを開催する考えを明らかにした。県の主催による国際的な催しは初めてで、文化庁の協力も仰ぐ方針。来県した専門家から意見を募り、現在作成が進められている推薦書に役立てていく。
同遺産群は養蚕、製糸、糸繭の流通といった一連の資産で構成。絹産業をメーンにした世界遺産はこれまでなく、世界各国の理解を得るため多くの専門家の助言が必要になる。シンポジウムでは、講演や意見交換で本登録に向けた課題や現状を共有するほか、旧官営富岡製糸場など現地を見学してもらう予定だ。
6日の県議会総務企画常任委員会で、県世界遺産推進課の松浦利隆課長は「外国の研究者によく見てもらい、意見を聞く場をつくりたい。文化庁と共同してやりたい」と述べた。
ほかの世界遺産候補地でも、今年7月に武家の古都・鎌倉(神奈川県)、9月に富士山(静岡、山梨県)に関する国際的な会議が開かれるなど、動きが活発化している。

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