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絹産業遺産解説員養成講座に参加を 下仁田町教委が18日まで受け付け
掲載日 2009/10/16

下仁田町教育委員会は町内に残る絹産業遺産「荒船風穴」、「旧上野(こうづけ)鉄道関連施設」の解説員を養成する講座の参加者を募集している。修了者には認定書を交付し、観光客向けの解説員として現地で活動してもらう。
 両遺産は「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産として世界遺産暫定リストに記載されている。解説員の養成は、歴史的価値を町内外に広めるのが目的。町教委がこうした講座を開催するのは初めて。
 参加者は月内に座学と現地研修をそれぞれ1回ずつ受講する。解説員としての活動開始は来年度以降になる見通し。町教委は「富岡市の製糸場にばかり目が向きがちな絹産業遺産だが、世界遺産登録に向けて下仁田を盛り上げてほしい」と期待している。
 荒船風穴(南野牧)は真夏でも内部の気温を2〜3度に保てる天然の冷蔵庫。明治から大正期に蚕種を保存するために活用された。旧上野鉄道関連施設は生繭の乾燥、保管などに使われた「下仁田倉庫」(下仁田)と、生糸や繭を運ぶ貨物列車が通過した「鬼ケ沢鉄橋」(白山)の2カ所がある。
 講座の日程は座学が20、21日、現地研修が27、28日。申し込みは18日までで、町ふるさとセンター(電話0274・82・5345)へ。

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