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碓氷峠鉄道施設を視察する外国人専門家ら
碓氷峠鉄道施設を視察する外国人専門家ら

碓氷峠鉄道施設や富岡製糸場など視察 専門家会議出席者ら 10、11日開催
掲載日 2010/02/10
本県の世界遺産候補の構成資産や推薦書作成について検討を行う「富岡製糸場と絹産業遺産群」国際専門家会議(10〜11日)に伴う現地視察が9日行われた。産業遺産や建築などに詳しい海外の専門家4人が碓氷峠鉄道施設(安中市)や旧官営富岡製糸場(富岡市)を含む4カ所を見て回った。
同会議は県と文化庁の主催で、知識と経験が豊富な専門家の意見を推薦書作成に役立てる目的で開かれる。現地視察は7〜9日の3日間にわたり、雪の影響で立ち入りが困難な栃窪風穴と旧上野鉄道関連施設を除く構成資産8カ所と、伊勢崎市境島村の養蚕農家群、桐生市本町の建造物群を訪れた。
碓氷峠鉄道施設では、県職員が急こう配を乗り越えるためにアプト式レールが採用された経緯や、輸出用生糸がこの鉄路で横浜港へ運ばれた歴史を説明した。台湾の清華大歴史研究所に所属し、科学技術を専門とする毛傳慧(マオチュアンフイ)さんは「橋が良好な状態で保存されている。橋がどう造られ、鉄道技術がどう進んだのかが写真で説明されていて非常に良かった」と感想を語った。

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