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桑茶の製造に取り組む会員
桑茶の製造に取り組む会員

まんじゅう、うどんに続け 「桑茶」を特産品に 駒形地域活性化の会 商品化目指し試作 みなかみ
掲載日2010/10/27

みなかみ町須川の住民らでつくる駒形地域活性化の会(阿部スミ会長)の会員が、桑の葉を使った「桑茶」づくりに取り組んでいる。今月13日には元県蚕業試験場職員の指導を受けて初めて約500グラムの桑茶を試作。今後、改良を加えながら商品化を目指す。
地域に残る桑を有効活用するとともに、地域ならではの特産品を作るのが狙い。会はこれまでにも桑を入れたまんじゅうやうどんを独自に考案、地域内のそば店「須川茶屋」で販売している。
桑茶もこうした活動の一環だが、桑の特性や効用を学ぶことで、より質の高い特産品作りにつなげようと、県蚕業試験場で蚕や桑の研究に取り組んできた宮沢福寿さん(76)=前橋市関根町=に協力を依頼した。
桑茶の試作に臨んだのは会の4人。須川茶屋に隣接するまんじゅう製造棟で、桑の葉を洗ったり、乾燥させるなど一連の作業に取り組んだ。夕方までかかって製造した桑茶に、同地域で生産が盛んなブルーベリーの葉、カモミールなどをブレンドして試飲した。
会の宮本恵美子さんは「よくできたと思うが、商品化には課題がありそう。ただ、桑を利用できるし、放置されている桑畑の手入れもすることになるので、景観もよくなる」と指摘。製造するための人手の確保や販売方法を検討していく。

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