Sydney 2000 Olimpic Games


女子車いすバスケット 3位決定戦へ


(写真)バスケットボール車いす女子3位決定戦 オランダを破り抱き合って喜ぶ塚本京子選手(右から2人目)と上村知佳選手ら=スーパードーム(共同)

 【シドニー27日共同】シドニー・パラリンピック第十日は二十七日、13競技を行い、競泳の女子五十メートル自由形(運動機能障害3)で成田真由美選手(神奈川県)が39秒23の世界新記録で優勝し、今大会6個目の金メダルを獲得した。男子百メートル背泳ぎ(視覚障害2)の酒井喜和選手(兵庫県)も1分3秒98の世界新記録で優勝。同百メートル背泳ぎ(視覚障害1)の河合純一選手(静岡県)は銀メダルだった。

 バスケットボールの車いす女子で日本は3位と健闘した。日本の今大会のメダルは金11、銀15、銅9となった。車いすテニスの女子ダブルスで大前千代子選手(大阪府)川島徳江選手(千葉県)組は3位決定戦で敗れた。パワーリフティング(運動機能障害)82・5キロ級の高橋久選手(宮崎県)は15位、ヨット(運動機能、視覚障害)一人乗りの須藤正和選手(東京都)は16位だった。

◎塚本主将頑張った

 試合終了のブザーが鳴り、銅メダルが決まった瞬間、三人のママさん選手がコートの上で抱き合った。二十七日のシドニー・パラリンピック、バスケットボール車いす女子3位決定戦。主将の塚本京子選手(41)=新田町=と、堀川小百合選手(37)=大分県、南川佐千子選手(36)=長崎県=だ。

 いずれも二児の母ながら、十数年にわたり日本代表を務めてきた。親や夫に子どもを託してのシドニー。「(バスケットを)やっていてよかった」と勝利に泣き、笑った。

 塚本選手は「こちらでは家にもまったく連絡しなかった。これで母に戻れます」と笑顔。

 堀川選手は「家族みんなが(バスケットを続けることを)応援してくれた。いいお土産ができました」。南川選手も「銅メダル獲得を早く子どもたちに電話で伝えたい」と喜びいっぱいだった。
 この日の3位決定戦は、中堅と若手中心のメンバー編成で、三人はベンチから大きな声を出し続けた。

 残り時間が少なくなり「ヘッドコーチの、いきな計らい」(塚本選手)で三人が一緒に交代で投入され、メダル決定の瞬間までプレーを続けた。

◎2回目のメダル

 塚本京子選手の話 期間があいたが2回目のメダル。頑張ってこられてよかった。

◎「やった」家族大喜び

 ○…「お母さん、やった、やった」―。新田町の塚本家では、銅メダル獲得の知らせに家族らも沸いた。静岡県から来ていた塚本選手の母・榊信子さん(62)が午後七時十五分ごろ、テレビ局の連絡でメダル獲得を知った。塚本選手の長女・安希子さん(12)、二女・友里子さん(6つ)も朗報を聞いて大喜び。

 信子さんは「二人の孫は『やった、お母さんがやったんだ』って、うちの中でぴょんぴょん跳ねて喜んでました」と楽しそうに様子を語り、「(事故で)あんなことになっちゃって苦労もあった。でも私、本当にうれしいです。今までの苦労が一気に吹っ飛びました」と娘の快挙に声を弾ませた。