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1)タンポポの花は、なに色? いま、ローマで音楽の勉強をしている娘が小学2年生のころ、テストでタンポポの花は、赤、黄、白のどれでしょう、という問題が出たときに、白にマルをつけて×をもらったことがあります。 そのころ(25年くらいまえです)、わたしたちは大分県に住んでいました。黄色の花が咲くタンポポは、ほとんど生えていませんでした。ですから、わたしは小学校の担任の先生に、白い花のタンポポしかないのに、×をつけるのは、ひどいじゃないかと、手紙を出しました。 すると、その先生は、教科書ではタンポポの花は黄色と書いてあるし、授業のときも、そう教えたのですから、黄色が正解です。でも、ここでは白い花のタンポポばかりですから、×を止めて△にします。という返事がきました。 そのころの大分県では、阿蘇山に近い久住山の高原に行くと、牧場などに、黄色の花が咲く西洋タンポポが、すこしですが生えていました。それを持って帰って、庭に植えたこともあります。小学校の先生が、わざわざ黄色の花が咲くタンポポを見に来たほどでした。 その後、大分県でも西洋タンポポが、街路樹の下や、駐車場などで見られるようになりましたが、道ばたとか、畑では、やはり白花タンポポばかりでした。 西洋タンポポは、どうも暑さが嫌いなのかも知れません。それに、暖かい地方の夏の草に覆われると、溶けてしまうということもあるようです。 |
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西洋タンポポ | 道ばたのシロバナタンポポ | ||
いまわたしの住んでいる家から50メートルほどの、桑畑の道です。西洋タンポポがいっぱいです。 |
大分県の国東半島で撮影しました。黄色の花が咲く西洋タンポポはほとんど見られません。農村の道ばたや土手は、みな白花タンポポです。 |
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2)タンポポが生えているところは・・・? 日本じゅうのタンポポを集めて庭に植えたりして、タンポポと仲良くつき合いはじめて、もう30年以上にもなりますが、どうも、タンポポはヒトが好きなのではないかと、思うようになりました。 タンポポが生えているところは、ヒトが住んでいるところに限られているようです。ヒトの住んでいる家のまわりというのではなくて、野原、川原、造成地、それにヒトが飼っているウシやウマのいる牧場も、ヒトの世界なので、そんなふうに考えてみると、タンポポが生えているところは、ヒトが住んでいるところ、と言ってもいいのではないかと思います。 いま、わたしは群馬県北部の、三国峠に近いところに住んでいます。標高500mの高原です。西洋タンポポも、日本タンポポも、庭にいっぱい生えています。こんなに、元気に機嫌良くタンポポが育ってくれるところに住むのは、はじめてで、楽しくて嬉しさいっぱいです。 というわけで、次からは、タンポポと楽しく遊んでいる「お話し」になります。 |
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日本タンポポ | 道ばたの白花タンポポ | ||
上の西洋タンポポの写真の、右の方へ50メートルほど行ったところに日本タンポポだけが生えている道があります。 |
大分県の国東半島で撮影しました。黄色の花が咲く西洋タンポポは |
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