日本相撲協会は28日午前、東京都墨田区の両国国技館で大相撲名古屋場所(7月13日初日・IGアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、大の里(24)=本名中村泰輝、石川県出身、二所ノ関部屋=の第75代横綱昇進を正式に決めた。
大の里は茨城県阿見町の二所ノ関部屋で昇進伝達式に臨み「横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します」と口上を述べた。記者会見では、土俵入りを雲竜型で行うことを明らかにした。
日本出身の新横綱は、大の里の師匠で2017年初場所後に昇進した稀勢の里(現二所ノ関親方)以来8年ぶり。23年夏場所の幕下10枚目格付け出し初土俵から所要13場所での昇進は輪島の21場所を抜き、年6場所制となった1958年以降初土俵の力士で最速となった。伝達式の使者は出羽海理事(元幕内小城ノ花)と秀ノ山審判委員(元大関琴奨菊)が務めた。
25日千秋楽の夏場所で大の里は攻撃相撲が光り、大関での2場所連続優勝を13日目に決めた。新横綱の誕生は初場所後の豊昇龍以来で令和3人目。
昇進伝達式で口上を述べる第75代横綱となった大の里(中央)。右は二所ノ関親方=28日午前、茨城県阿見町の二所ノ関部屋
横綱昇進の伝達式後、タイを手に笑顔を見せる大の里。左隣は二所ノ関親方=28日午前、茨城県阿見町の二所ノ関部屋
大の里