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斎藤知事、漏えい指示重ねて否定 自ら給与カット処分を科す考えも

更新日時:2025年5月28日(水) PM 06:04

 兵庫県の斎藤元彦知事は28日の定例記者会見で、元総務部長による告発者の私的情報漏えいで「知事らの指示があった可能性が高い」とした第三者委員会の報告書を受け、給与カットの処分を6月にも自身に科す考えを示した。理由を「組織の長として責任を感じている」とした一方、自身の関与については「漏えいの指示はしていない」と繰り返し否定した。

 第三者委は27日公表の報告書で、元総務部長が県議3人に漏えいしたと認定。斎藤氏らが指示した可能性に触れ「県議会一部会派への根回し」の意図を指摘した。動機について「私的情報の暴露で告発者の人格や人間性に疑問を抱かせ、告発文書の信用性を弾劾する点にあった」と県議3人が捉えているとし「一定の説得力がある」とした。

 斎藤氏は、告発した元県西播磨県民局長の男性への謝罪を27日に初めて表明したが、28日の会見では男性への懲戒処分を撤回しないと説明。別の第三者委員会が「違法」とした公益通報を巡る対応について「問題はなかった」との主張も曲げなかった。

 兵庫県庁で定例記者会見する斎藤元彦知事=28日午後