山尾志桜里元衆院議員は12日、国民民主党が自身の参院選比例代表公認を見送ったことを受け「統治能力に深刻な疑問を抱いている」との声明を発表、党とは「一線を画す」として離党届を提出した。玉木雄一郎代表は国会内で記者団に「こちらから誘ったにもかかわらず、公認に至らなかった。率直におわび申し上げたい」と述べた。離党届は受理するとした。
山尾氏は今回問題となった事柄は、公認内定時から「全て周知されていた」と指摘。「正式に公認内定を受けても、党の都合で排除されてしまう政党では、志ある方も今後立候補をちゅうちょしてしまうのではないか」と疑問を呈した。
声明によると、山尾氏は4月23日に擁立決定の連絡を党側から受けた。その際、党から発表は先送りさせてほしいと要望があり、同日予定していた玉木氏同席の記者会見は見送られたと主張した。その後も、交流サイト(SNS)上で批判が沈静化するのを待つなどとして複数回延期され、5月14日に公認内定が発表されたとした。
10日、記者会見する山尾志桜里氏
山尾志桜里氏の公認見送りを巡り、記者団に説明する国民民主党の玉木代表=12日午後、国会