消費者安全調査委員会(消費者事故調)は24日、住宅の窓とベランダからの5歳以下の転落死について、1993~2024年までの32年間に確認された134件を分析した報告書を発表した。7割超(99件)で窓やベランダの周辺に足場となるものがあったことや、約半数(65件)が保護者の在宅中に事故が起きていたことが判明した。
また、窓やドアが施錠されていた可能性があるのに事故に至ったのは91件に上った。消費者事故調は、家具や室外機の配置変更といったソフト面だけではなく、子どもが容易に解錠できないような製品を使うなど、ハード面での対策も必要だと呼びかけた。
消費者事故調は、子どもの転落死が相次いでいるために23年から調査を始めた。今回の報告書では、特に多い5歳以下の転落死事故134件(窓42件、ベランダ92件)について原因を分析した。
このうち、足場が影響したとみられるのは99件(窓が32件、ベランダが67件)。窓付近にベッド、ソファ、机やタンスがあった他、子どもが椅子などを運んで事故に至ったケースもあった。
子どもの転落事故防止のためのチェックポイント