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中部電力、社長と会長が引責辞任 浜岡原発の再稼働申請取り下げ

更新日時:2026年9月14日(月) PM 03:20

 中部電力は14日、林欣吾社長(65)と勝野哲会長(72)が30日付で辞任すると発表した。浜岡原発(静岡県御前崎市)の耐震設計に関わるデータ不正の責任を取る。浜岡原発3、4号機の再稼働審査申請を取り下げることも決定した。外部の弁護士による調査委員会の報告書も14日公表。経営層が担当部門に再稼働に向けたスケジュールの遅れを叱責したことが圧力として作用し、不正の一因になったと認定した。

 林氏の後任社長には安井稔取締役(61)を10月1日付で充てる。中部電は不祥事続発で信頼が失墜。浜岡原発の再稼働は見通せなくなり、国の原子力政策にも大きな打撃となる。

 林氏は名古屋市で記者会見し「度重なる不適切事案により、強い不信を招いたことに改めて深くおわび申し上げる」と謝罪した。辞任理由について「安全を最優先とする組織風土をつくり上げられなかった」と説明した。

 経営層の叱責に関し「深く反省している」と述べた。電力需要の増加や脱炭素などの課題解決のため「浜岡原発の重要性は何ら変わるものではない」とも強調した。

 中部電力浜岡原発=1月、静岡県御前崎市

 

 浜岡原発の耐震データ不正を巡り、記者会見で謝罪する中部電力の(手前から)林欣吾社長、勝野哲会長=14日午後、名古屋市