性暴力被害者を支援するNPO法人「ぱっぷす」は17日、性的な画像を送らせて金銭を脅し取る犯罪「セクストーション」の被害が増えているとして、夏休みに子どもが巻き込まれないよう注意を呼びかけた。東京都内で記者会見した金尻カズナ理事長は「お金を払うなど脅しに応じると被害が悪化する。早くブロックして」と早期の相談を呼びかけた。
ぱっぷすによると、セクストーションの被害相談は2022年度の171人から24年度の1864人に急増。25年度は既に900人を超え、10代の相談が目立つ。被害者の7割は男性で、男性は性被害に遭わないだろうという先入観が影響しているとみられる。
交流サイト(SNS)でのやりとりで信頼感を抱かせ、性的な画像や動画を送らせた後に金銭を脅し取ろうとする手口が大半。自分で画像を送ってしまった罪悪感から周囲に相談できない人が多いという。
翻訳アプリを使ったような不自然な日本語が使われ、発信元が海外の番号であることが多いのも特徴である。
ぱっぷすの相談窓口は電話050(3177)5432。
セクストーションへの注意を呼びかけるNPO法人「ぱっぷす」の記者会見=17日午前、東京都内
セクストーションの手口の例