【ローマ共同】新たなローマ教皇を決める選挙(コンクラーベ)が7日、バチカンのシスティーナ礼拝堂で始まり、枢機卿らによる初日の投票では選出に必要な票を得た者がいなかった。選出手続きは8日、2日目に入り、午前2回の投票でも選出できなかった。同日午後にも2回の投票が実施される見通し。
7日には投票権を持つ枢機卿133人が礼拝堂に入った。一人一人が聖書に手を置いて秘密の厳守などを宣誓した後、扉が閉められてコンクラーベが始まった。投票には日本人の枢機卿2人も参加した。
コンクラーベは、4月に教皇フランシスコが死去したことを受けて実施。性的少数者や同性婚に寛容な姿勢を示し、改革を進めた教皇の路線を踏襲する人物が選ばれるかどうかが焦点だ。
イタリアメディアによると、バチカンの国務長官を務めたパロリン枢機卿やイタリア出身のズッピ枢機卿、フィリピン出身のタグレ枢機卿らが有力候補とされる。
コンクラーベでは80歳未満の枢機卿による徹底した秘密投票が実施され、投票総数の3分の2以上の票を得る者が出るまで続く。
8日、バチカンのサンピエトロ広場(共同)