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フジ、港元社長を提訴へ 賠償請求視野に、大多元専務も

更新日時:2025年6月5日(木) PM 08:15

 フジテレビの第三者委員会が認定した元タレント中居正広氏の「性暴力」を巡る一連の問題で、フジは5日、港浩一前社長と大多亮元専務を提訴する方針を明らかにした。具体的な時期や内容は未定だが、職務上の善管注意義務違反を問う損害賠償請求訴訟を視野に検討しているという。

 同日開かれた取締役会後に取材に応じたフジの清水賢治社長は「法的責任を追及することを決定したという報告を監査役から受けた」と述べた。

 関係者の処分も発表し、中居氏に被害女性を引き合わせた元編成部長については「二次加害となり得る不適切な行為をした」として、4段階の降職などの懲戒処分に。編成制作局長だった元執行役員は、中居氏の出演番組の終了を判断しなかったなどとして減俸50%とした。元アナウンス室長はけん責、人事局長は戒告の懲戒処分とした。

 第三者委の調査報告書によると、フジのアナウンサーだった女性は2023年6月、中居氏から「『業務の延長線上』における性暴力」を受けた。港氏や大多氏、元執行役員は社として取るべき対応を取らなかった。

 報道陣の取材に応じるフジテレビの清水賢治社長。フジの港浩一元社長と大多亮元専務の法的責任を追及することを会社法に基づき決定し、訴訟の準備に入ったと発表した=5日午後、東京都港区

 

 フジテレビ=東京都港区台場