先進7カ国首脳会議(G7サミット)が16日、カナダ西部カナナスキスで開幕する。ロシアが侵攻するウクライナ和平や緊迫化する中東情勢、トランプ米政権の高関税措置で不確実性が高まる世界経済について議論。「米国第一主義」を掲げるトランプ大統領が第2次政権発足後、対面で初参加する。米関税が世界貿易に影響を及ぼす中、G7が結束の重要性を確認できるかが焦点となる。閉幕は17日。
初参加の石破茂首相は15日に出発する。滞在中にトランプ氏と関税措置を巡り会談するほか、招待国として出席予定の韓国の李在明大統領やウクライナのゼレンスキー大統領と個別会談する方向で調整している。
サミットにはフランスのマクロン大統領やドイツのメルツ首相らが出席する。G7のうち5カ国の首脳が前回から入れ替わった。16日は歓迎セレモニー後にセッションが開かれ、重要な鉱物資源のサプライチェーン(供給網)強化や、経済発展に向けた人工知能(AI)技術の活用を含む経済安全保障を議題に協議する。
G7サミットの主な日程