【テヘラン、エルサレム共同】イラン革命防衛隊は13日夜から14日未明にかけ、イスラエルによる核関連施設などへの空爆に対する報復として、イスラエル中部テルアビブを中心に数百発のミサイルで攻撃した。国営テレビは、軍事施設など「150以上の標的」を攻撃したと伝えた。イスラエル救急当局によると3人が死亡、数十人が負傷した。その後も攻撃の応酬が続き、両国は交戦状態に陥った。
イラン国営テレビは14日、イスラエルによる13日からの攻撃で30人の子どもが死亡したと報じた。
イランの最高指導者ハメネイ師は「邪悪なシオニスト政権(イスラエル)に強烈な打撃を与える」と警告。イラン外務省は14日、中東オマーンで15日に予定されていた米国との核協議が「中止になった」と発表した。
イラン国営メディアは14日、同国南部ブシェールの石油ガス施設がイスラエルの小型無人機による攻撃を受け爆発、炎上したと報じた。インフラ関連施設への攻撃は初めてとみられる。
イスラエルの防空システム「アイアンドーム」が飛翔体の迎撃を試みる様子=13日、テルアビブ(AP=共同)