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西日本豪雨7年、306人を追悼 犠牲者に献花「あの日忘れない」

更新日時:2025年7月6日(日) PM 09:01

 14府県で災害関連死を含め306人が亡くなった2018年の西日本豪雨は6日、最初の大雨特別警報が出てから7年を迎えた。岡山、広島両県の被災地では、住民や自治体関係者らが献花をし「あの日を忘れない」と追悼した。夜にはキャンドルや灯籠を並べ、祈りをささげた。

 浸水被害が起きた岡山県倉敷市真備町地区では、市役所支所に献花台が設置され、伊東香織市長が献花。「あの日のことを記憶し、教訓としたい」と述べた。

 自宅が全壊した諏訪里美さん(59)は「暑くなるたびに当時を思い出し涙が出る」。知人2人が犠牲になり「忘れられるのが一番つらいだろう」と話した。竹筒に入ったキャンドルに火がともされ「祈」の文字が浮かんだ。

 土石流に襲われた広島市安芸区の献花台には松井一実市長が訪れ「教訓をまちづくりに反映させていきたい」。広島県坂町の小屋浦地区では「7・6」の形に並べた紙灯籠に、住民が一つ一つ明かりをともした。

 西日本豪雨は浸水や土砂災害が各地で発生。犠牲者は広島県が153人、岡山県が95人、愛媛県は33人。

 西日本豪雨から7年となり、広島県坂町小屋浦地区の公園で「7・6」の形に並べられた紙灯籠=6日夕

 

 西日本豪雨から7年、広島県坂町小屋浦地区の公園で火をともす子ども。紙灯籠には追悼や復興への願いが込められていた=6日夕

 

 西日本豪雨から7年となり、岡山県倉敷市真備町地区で献花する女性=6日午前