小戦士 出征勇士の如く 1941(昭和16)年4月2日

此の朝満州開拓の豆戦士たちは出征兵士の様に祝旗を先頭に父兄や先生に付添はれて肩にかけた義勇軍の襷も甲斐々々しく大陸に骨を埋むる決意を眉宇に宿して會場へ整列したのであつた。

1932年の満州建国で始まった満州への農業移民は、37年の日中戦争勃発で成人移民の確保が困難に。国は15歳前後から19歳の若者を「満蒙開拓青少年義勇軍」として募集し、軍事訓練の後、開拓地に入植させた。こうして全国から8万6000人、本県からは1800人以上が送り出された。敗戦後、ソ連軍の侵攻で多くの少年が逃避行を余儀なくされた。