将棋の三浦五段 棋聖に 1996(平成8)年7月31日

三浦弘行五段が、将棋の七冠王、羽生善治棋聖(略)に挑戦していた第六十七期「棋聖戦」五番勝負の最終第五局は(略)三浦五段が羽生棋聖を破り(略)羽生が独占していた七冠の一角を切り崩す快挙を成し遂げた。

三浦五段は前年、初挑戦の棋聖戦で羽生棋聖に3連敗を喫した。雪辱戦は2勝2敗で最終局にもつれ込む熱戦を制し、初のビッグタイトルを獲得。研究家として知られ、棋聖戦では意表を突く「引き飛車」を採用した。一昨年、将棋ソフト不正使用疑惑で出場停止処分を受けたが、無実と分かり復帰した。群馬町(現高崎市)出身。現在の段位は九段。