県内初の脳死判定 臓器移植 2008(平成20)年9月14日

前橋赤十字病院(前橋市朝日町、宮崎瑞穂院長)に脳血管障害で入院中の三十代の女性が十三日、臓器移植法に基づく脳死と判定された(略)午後二時三十三分から同七時二十分にかけて臓器の摘出手術が行われた。

臓器移植法が1997(平成9)年10月に施行されてから、県内で初の脳死判定の事例となった。女性は臓器提供意思表示カード(ドナーカード)を持ち、家族が主治医に強く希望し実現した。摘出された心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓すいぞうは東京女子医大など5病院に運ばれ、6人に移植された。今年2月には県内の病院で初めて未成年から臓器が提供された。