群馬會館建設 資金の寄付募集 1928(昭和3)年6月13日

本縣文化の殿堂たるべき群馬會館は繒額四五十万圓程のものたらしむることに内定し、寄附金の募集中であったが、二十万圓を出でざる状況に呑ん氣な縣當局も漸くあわて出し深刻なる寄附勧請をおつぱじめた。

群馬会館は1930年、昭和天皇の即位を記念して建てられた県内初の公会堂。鉄筋コンクリート造り地下1階・地上4階建てで、当時流行していたルネサンス様式を取り入れた重厚な建物だ。96年12月に国登録有形文化財に指定された。前橋市の歴史を物語る建造物の一つであるとともに、コンベンション施設として市民に親しまれ、活用されている。