新名所へ期待 1993(平成5)年2月23日

国内唯一のアプト式鉄道として知られている碓氷郡松井田町の旧碓氷線周辺の旧国鉄用地の払い下げ問題で、同用地(約一二・五ヘクタール)が随意契約で町に売却されることが二十二日、(略)了承された。

「めがね橋」として知られる碓氷第三橋梁(きょうりょう)をはじめ、貴重な鉄道遺産や敷地がこの年、旧松井田町の所有になった。これを機に、めがね橋などが国重要文化財に指定。町は廃線跡に遊歩道「アプトの道」を整備、2017(平成29)年度は約25万人が訪れ、期待通り現安中市を代表する名所になった。18年には熊ノ平変電所なども国重文に追加指定された。