佐渡に匹敵する根羽澤金山 1936(昭和11)年8月23日

利根郡片品村戸倉山林で千明賢治氏が發見し日本一の鑛業王國三菱鑛業株式會社が數百万圓の巨費を投じ(略)採鑛を開始した根羽澤金山は(略)役職員の社宅職丁坑夫の長屋合宿、浴場等六十餘棟が完成

昭和10年代、尾瀬はゴールドラッシュに沸いた。1935(昭和10)年に採掘を開始、全国から鉱員が集まり住民は一時1000人を超えた。記事では金の産出量を「毎日七万圓宛産出し向ふ五十ケ年餘」「佐渡の金山に匹敵」と解説、見出しは「豪華過ぎてウソのやうな話」と付けられた。太平洋戦争で休山、戦後再開されたが86(昭和61)年閉山となった。