山田昇さん消息絶つ 1989(平成元)年3月7日

北米の最高峰・冬のマッキンリー(アラスカ、六一九四メートル)登頂を目指していた沼田市出身の世界的登山家、山田昇さん(三九)らが下山予定日を過ぎてもベース・キャンプに戻っていないという連絡が(略)入った。

山田昇さんは世界の8000メートル峰14座のうち9座に登った世界的な登山家。1989(平成元)年から2年間で残る5座登頂を目指していた。冬の5大陸最高峰到達も狙っていた。マッキンリーでは同郷の三枝照雄さんらとベースキャンプを出発後、5200メートル地点でキャンプしたが、その後に連絡が途絶えた。救援隊の小型飛行機が山田さんらの遺体を確認した。