「監獄署」から「刑務所」へ  1922(大正11)年10月21日

新しく前橋刑務所 監獄といふ地獄を想像させるやうな怖ろしい忌まはしい名称が刑務所と云ふ優しい名前に變更せられて「前橋監獄署」の門表は外されて「前橋刑務所」新しくの門表が掲げられた

前橋刑務所は1870(明治3)年、岩鼻町(現高崎市)に置かれた囚獄・徒刑場が前身。88(明治21)年、現在地に「前橋監獄」の名称で開設された。赤レンガの正門や外壁はほぼ開設当時のもので、県近代化遺産に指定されている。萩原朔太郎は塀のある風景を「監獄裏の林」と題した詩で詠んでいる。最近は映画やドラマのロケによく使われている。