ダイコンが大暴落 1974(昭和49)年5月24日

狂乱物価のさ中、野菜類の価格が大暴落した。ひどいのはダイコンとキャベツで、産地の一つ佐波郡境町の剛志農協管内の農家は、売れば売るほど損をすると収穫の意欲をなくし、畑で抜き捨てる人が出てきた。

オイルショックの影響で、物不足や資材の大高騰のあおりを直接受けた。経済連などの試算では、出荷に使う段ボール代や運賃もかかり、農家は売っても持ち出しになってしまうという。畑をつぶしてしまおうという動きまで出たが、反感をかうことを心配し、消費者にサービスし、少しでも肥料代などにしようと、前橋のデパートで安売りを計画した。