山の群馬に水産試驗場 1931(昭和6)年5月20日

縣水産試驗場の落成式は十九日午前十一時から前橋市郊外の同場前庭で挙行された。來賓には縣水産聯合會が販賣組合に委托製造した利根の激流に育った鯉を原料とした鯉こくの缶詰を記念として頒與した。

県水産試験場は、1930(昭和5)年に県庁内に設置された。翌年に本館が建設されたことを紹介している。その後、川場養魚センター、箱島養鱒センターと態勢を拡充。海なし県の群馬でも特色のある品種の研究が進んでおり、最近では群馬のブランド魚として認知度が上がった「ギンヒカリ」や遊漁用の「ハコスチ」などが知られている。