聖石橋開通、花火や角力 1912(明治45)年1月29日

高崎市新田町より若松町鎌倉町を経て多野郡吉井町に至る二里餘の縣道中にある(略)聖石橋架設工事は今回竣工を告げたるを以て(略)昨二十八日(略)頼政神社前にて之れが盛んなる開通式を擧行したり

烏川に架かる聖石橋の架設工事を請け負ったのは白衣大観音を建立した井上保三郎。開通式では保三郎の父で80歳になる歌好翁を先頭に渡り初めをしたほか、花火を打ち上げ、競馬や相撲、神楽で待望の開通を祝った。当時の橋は木製で洪水の度に流されていたため、住民からコンクリート製の永久橋を求める声が高まり、1931(昭和6)年8月に完成した。