「もう一つのノーベル賞」受賞 1997(平成9)年12月10日

「もう一つのノーベル賞」として知られる「正しい暮らしの賞」の今年の授賞式が八日、ストックホルムで行われ、前橋市出身の原子力資料情報室代表、高木仁三郎氏(五九)ら五人が受賞した。

英語でライト・ライブリフッド賞と呼ばれる同賞は、スウェーデンの民間団体が1980年に創設。戦争や人権抑圧、環境破壊など人類が直面する問題の解決に努力した人物や団体が受賞している。高木氏(1938~2000年)の受賞理由は「プルトニウムの脅威に対する闘いへの尽力」。脱原子力の立場から、同情報室設立に努めた活動などが評価された。