縣下の民情御巡察 1946(昭和21)年3月26日

終戦後深刻の度を加へつゝある(略)國民を激励される思召しから天皇陛下には二十五日春まだ淺き本縣下に行幸された、この日、昨日までの雨もよひの空も名殘りなく晴れ渡り、肌にしむ空つ風も(以下略)

戦後、国土の復興状況を視察するとともに、疲弊した国民を激励するため天皇陛下は全国各地を訪問された。県内は前橋、高崎、富岡などを訪れ、紙面では富岡製糸場で蚕糸関係者の歓迎の中、赤れんがの工場内を見学された様子を紹介している。多くの県民に囲まれた写真も大きく掲載して「陛下包んで『萬歳』 群衆の中の尊き御姿」とした。