小栗上野介自筆の古文書 1955(昭和30)年12月28日 渋川市教委では八十余年ぶりに世に出た幕末の勘定奉行小栗上野介自筆の古文書の県文化財指定をこのほど県教委に申請した。同古文書は上野介が江戸落ちから烏川畔で斬首されるまでの慶応三年から明治元年に 「小栗上野介日記及び家計簿」は1956年6月、県の重要文化財に指定された。小栗上野介は江戸幕府の要職を歴任したが、戊辰(ぼしん)戦争で主戦論を唱えて失脚。隠居していた権田村(現高崎市倉渕町)で新政府軍に捕らわれ、処刑された。日記は処刑直前まで約1年4カ月にわたる2冊があり、大名や名士の往来ぶりなどが記されているという。