上信電鉄 貨物営業を廃止へ 1994(平成6)年8月23日

上信電鉄(秦次雄社長)は貨物輸送量の減少に伴い、九月末で貨物営業の廃止を検討している。貨物列車をけん引しているのは(略)電気機関車「デキ1」で、鉄道ファンの間では(略)人気がある。

上信電鉄の貨物輸送は石灰石とセメントが中心で、1973(昭和48)年度は27万5000トンを輸送したが、93(平成5)年度は10万8000トンに。9割を占めたセメントが荷主の合理化で打ち切られることになり、翌年9月末で貨物営業は廃止された。「デキ」はドイツ・シーメンス社から輸入された国内最古の電気機関車で上信電鉄が動態保存している。