歌人の渡辺さん迢空賞 2012(平成24)年4月4日

昨年刊行の歌集を対象に選ばれる第46回迢空(ちょうくう)賞(角川文化振興財団主催)の選考委員会が3日、都内で開かれ、太田市新田早川町の渡辺松男さん(56)の歌集「蝶(ちょう)」(ながらみ書房刊)が選ばれた。

迢空賞は歌人で詩人の故・釈迢空にちなみ、短歌界の最高の業績をたたえようと、1967年に創設された。渡辺さんの第7歌集「蝶」は2004~06年の357首を収録。選考委員の馬場あき子さんは「詩性の強い言葉で組み立てられ、屈指の歌人」と評した。渡辺さんは本紙「上毛歌壇」の元選者。10年に難病の筋萎縮性側索硬化症と診断された。