斎藤民群大教授 40年間の教職に別れ 1976(昭和51)年2月7日

音楽教育一筋に四十年以上教職にあった斎藤民群馬大学教授(六四)は、七日午後専攻科生相手に最後のレッスンを終え、三月いっぱいで二十六年間勤めた群馬大学から去る。定年退官である。

高崎市出身の斎藤民さん(1911~2004年)は、群馬県の音楽文化発展に大きな足跡を残した。戦後間もない1947年、県内合唱団の草分け的存在となる、みどり会・みどり会合唱団を設立。教職を退いてからも精力的に活動し、創作オペラ「みづち」芸術監督、県合唱連盟理事長、県オペラ研究会会長など、93歳で亡くなるまで第一線で活躍した。