いつまで続く豪雪異変 1984(昭和59)年3月4日

利根沼田地方に降り続いた大雪は、半世紀ぶりとも昭和始まって以来ともいわれる。平野部では梅の花がほころび、ひな祭りを迎えたとはいえ県北はまだスッポリと雪の中。(略)豪雪の余波は当分続きそうだ。

1983年から翌84年にかけて、利根沼田地方は「ゴウハチ豪雪」と呼ばれる大雪に見舞われた。5メートルの積雪となったみなかみ町藤原では、住民が近所の高齢者に声を掛け、屋根の雪下ろしを買って出た。スキー場は大盛況だったが、片品村のスキー場は沼田からの三十数キロが車で10時間の大混雑に。沼田市内はかいた雪が川に捨てきれないほどだった。