ビール神話にかげり 1984(昭和59)年9月26日

今夏の記録的な猛暑にもかかわらず、六~八月の県内ビール消費量は前年同期に比べて四・八パーセントも減少したことが、前橋税務署の調べでわかった。(略)値上げと、しょうちゅうブームが影響しているとみられる。

期間中のビール消費量(小売店からの販売量)は1万8862キロリットルで、前年同期を953キロリットル下回った。前年秋からの相次ぐ値上げで大瓶1本が300円台の大台を突破したことと、焼酎ブームが若者から中・高年にまでに幅広く浸透したことが、ビール離れにつながったらしい。この年は「猛暑になるとビール消費が増える」との定説を覆した。