まずいミソ、シヨウ油ご● 1949(昭和24)年4月8日

最近配給用のミソ、シヨウ油は品質が悪いという評判があり縣議会でも問題となつていたが縣ではこれら製造業者に反省を求めるため縣下九十軒の醸造卸業者に対し初めての小賣店投票を行わせることとなつた。

食糧事情の悪化は戦後も続いた。みそやしょうゆは調味料として欠かせないものだったが、原料となる大豆や小麦の不足が影響するなどし、質が低下したとみられる。県民の日々の食卓に関わる配給品の品質を巡る騒動は、県を動かすまでに発展。その後、産地の北海道から大豆が割り当てられ、県は「今後品質が向上する」と説明した。