行列買いも昔の夢 1950(昭和25)年8月15日

あれから五年。八月十五日は忘れられない平和記念日。(略)大分生活しよくなつたともいう、イヤまだ苦しい、この世はヤミだともいう。縣民生活明暗のコントラストをとらえて見よう

終戦から5年後、県民生活は様変わりした。長蛇の列で配給物を買ったのは昔のことで、街には物資があふれ「おじやをすすっていた頃とはまるで別世界」。一方で、青少年の犯罪が急増。戦争中は少年工員として動員された世代で、記事では「最も大切な精神的成長の時代が、最も悪い戦後の混乱時代と一緒になった」と指摘している。